ビートルズを始めローリング・ストーンズ、レッドツェッペリン、ジミヘンドリクスを手がけた名エンジニア、エディー・クレイマー氏、WAVES Eddie Kramerシリーズの本人による解説で、各楽器の音処理に対する考え方が参考になるので、まとめてみました。
●ボーカルについて
「ミキシングの際、いつもボーカルとその他のトラックの間では葛藤が存在する。私の場合、よいミックスというのは、すべての要素がシームレスに結びついているということであり、お互いに尊重し合っている状態だ。
ボーカルをミックス内で配置し、その後トラックに戻し、飛び出ることなくできるようにする。ボーカルの元々の透明感と存在感がすべて保たれるように」
●ドラムについて
「レッド・ツェッペリンのような空気感にあふれる巨大なサウンドや、ローリングストーンズのよりドライで実直なサウンド、過激に潰したコンプ感のあるジミ・ヘンドリックスのサウンド」
●ベースについて
「威圧的にならず切り裂くような、プレゼンスたっぷりのファットベースを作り上げるということ。一般的に中低域に特徴を持たせる。だからこそラジオミックスで本当にはじけて聞こえる」
●リードギターについて
「リードギターパートは、ライブ感や息をのむようなオーガニズムがあって、ミックスの中ではっきりとした刺激を創り出して欲しい。正しい量のEQ、コンプレッション、ディレイ、リバーブ、わずかなフランジャー、この5種類を組み合わせて、一緒に使用することで、リードギターパートを生き生きとしたものにできるんだ。」
●リズムギターについて
「リズムギターは、可能な限り「眼前に迫ってくる」ようトライする。サウンドをEQし過ぎずね。コンプレッション量を調節し、あまり大きなスペースを作らないことで、リズムギターがあるべき最前列にいると確認できるんだ。」
●ミックス全体について
「私は音を絵の具を塗るように使う」
上記のように各楽器の音処理のイメージがはっきりしていれば、その目標目指して音作りのアプローチが大分絞られるはずです。とても参考になる情報だと思います。
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