年末の恒例になってきましたがCubaseがバージョン8.5にアップデートされました。
オフィシャルサイトでざっと目を通したところ細かい改善が並びますがやっぱり目を引くのがRetrologue2のアップデートですね。
いわゆる「バーチャルアナログシンセ」ですがオフィシャルが表現するところの「柔軟で直観的な操作性を備えた Retrologue 2 は、アナログシンセが持つ温かみのある図太い音を再現します」という魅力的なソフトシンセです。
さらに気になる機能がアルペジェーターです
オフシャルから転載「32ステップのアルペジエーターは古典的なアルペジエーターのコンセプトと多彩なプログラミング、モジューレーション機能を融合させています。トリガーやフレーズのプログラム、テンポ変更、グルーヴやスウィングなどのパラメーターをほんの数クリックで設定できます」とのこと。
さらに魅力なのがこれ「フレーズのアルペジエーター内での記録はもちろん、ドラッグ&ドロップにて DAW に書き出し、編集可能な MIDI イベントに変換することも可能です」アルペジェーターは便利ですが融通が利かないところがあり、例えばこのおいしいフレーズだけ使いたい、とかここだけ他の音とぶつかるんだよな等のシチュエーションが多々あったのですが、フレーズをMIDIに変換して書き出すことで解決できます。もちろんMIDIフレーズだけ使って他のシンセ音に置き換えることも可能です。非常においしい機能です。
次に気になるのがプリセットです。
400のプリセットが追加され合計700になりました。
Cubaseの場合Browserでジャンル分けがしっかりされているので、目的の音に行き着くのが非常に楽です。
最近は大量のプリセットから好みの音を選んでちょろっと音を変えるのが主流でしょうから、700あっても簡単に目的の音を探し出すことができるでしょう。
音を1から作りたい方には
●「Retrologue 2 の心臓部、シンセセクション。まずは3つのメインオシレーターと、サブオシレーター、ノイズジェネレーター、リングモジュレーターが、図太く魅力的な波形を作りだします」
●「フィルターセクションは24種のフィルターシェイプと5種のディストーションを搭載。キーフォローや ADSR エンベロープディスプレイを用いて、フィルターのカットオフを瞬時にコントロールすることができます」
●「フェイザー、フランジャー、コーラス、ステレオディレイ、アルゴリズムリバーブ、効きの鋭い4バンドのイコライザーなど、最大6つのエフェクトをインサートし、順番も自由に変更可能。最適の組み合わせを心ゆくまで試すことができます。」
●「中でも特筆すべきは革新的な3バンドレゾネーターです。フォルマントのフィルタリングにより様々な音色の変調をもたらし、美しいボイス、ストリングス、ブラスサウンドを彩ります。」
●「モジュレーターセクションでは、2つのモノフォニック LFO、2つのポリフォニック LFO と、双極性エンベロープにより、シンセページで用いられるほとんどのパラメーターを変調させることができます」
●「強力な16個のモジュレーションマトリクスを使って、LFO やエンベロープなどのモジュレーションソースとピッチやカットオフなどのデスティネーションを接続し、さらに複雑な設定を行えます。ドラッグ&ドロップにより、ソースとデスティネーションを直感的に組み合わせることも可能です」
きりが無いほどの機能が満載です。音作りが趣味の方にとっては非常に魅力的な機能だと思います。
個人的には曲作りに時間をかけた方が良い気がしますが・・
参考にこちらで音を聴くことが出来ます。
http://japan.steinberg.net/jp/products/vst/retrologue/details.html
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