Universal Audio / Studer A800 / マイケルジャクソンのセッションでも使用された伝説的テープマシン / UAD Spark

30 年以上に渡って多くのミュージシャン、エンジニアに Studer 社の A800 テープレコーダーは愛されてきました。それはアナログならではの暖かみ、しかもソリッドな低域、そして全体的に特徴のあるこのレコーダーにしか出せないサウンドがあったからです。数え切れないほど多くのアルバムが、この 2 インチのアナログテープレコーダーに録音されてきたのです

世界で最も人気のあるテープマシンの豊かなアナログサウンド。

マイケル・ジャクソン、メタリカ、スティービー・ワンダー、トム・ペティ、ア・トライブ・コールド・クエスト、ジェフ・バックリーの名曲を含む、この伝説的な 2 インチのアナログテープマシンで録音された膨大な数のアルバムは、アナログテープの音楽性の輝かしい例となっています。
1978 年に発売されたときから Studer A800 は、初めてマイクロプロセッサーにコントロールされたテープマシンとしてプロユースのマルチトラックレコーダーの新世代を築きました。発売後から 30 年以上経った今も A800は音の基準として地球上の様々なスタジオで使用されています

多用にコントロールできるサウンドキャラクター

UAD-2 用の Studer A800 は、オリジナルユニットの持つアナログレコーダーの特徴を実現します。磁気テープを使用したレコーディングのようにきれいな音を得られます。またハーモニックサチュレーション量をインプット、アウトプットを使用してコントロールすることができます。オリジナルハードウエアで使用できる 3 つのテープ速度を選択可能なリールデッキ IPS コントロール（7.5、15 または 30 IPS) 、異なる周波数シフト、ヘッドバンプ、ディストーションキャラクター等。テープタイプコントロールは、それぞれの微妙なサウンドのバリエーションとテープコンプレッションの違いからここ 30 年間で最も人気のあった 4 種類のテープから選択できます。CALコントロールは、+3dB、+6dB、+7.5dB と+9dB のキャリブレーションレベルから選択可能です。そしてそれらのお薦めセッティングで使用するか好みに合わせてオプションを使用することが可能です。

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パラメーターの解説

TAPE

テープタイプは、アクティブなテープ形式を選択します。4 つのうちポピュラーな 2 つの磁気テープ形式はA800プラグインでもモデリングされています。： 250, 456, 900, and GP9 各タイプにはそれぞれ微妙な音のキャラクターやテープコンプレッション等の特徴があります。
一般的に、各テープ形式の Cal レベルが低くなるとシグナルレベルはより低くなりサチュレーションとディストーションの原因となります。

CAL

Cal レベルは、テープキャリブレーションレベルを決定します。推奨されるキャリブレーションセッティングは以下の通りです。
250: +3 キャリブレーション
456: +6 キャリブレーション
900: +9 キャリブレーション
GP9: +9 キャリブレーション
注：「Noise Enable 」がアクティブになっている場合、ノイズフロアはこのコントロールの影響を受けます。

IPS

The IPS (Inches Per Second)コントロールはテープトランスポートと「ヘッドバンプ」を結びつけます。（ヘッドバンプとは、テープで起こる低域が持ち上がる現象で、中心の周波数はテープトランスポートのスピードによって変わります。）
●15IPS は、低周波数での「バンプ」とウォームなサウンドによりロックやアコースティックサウンドに良い効果を得られ、
●30IPS は、低ノイズで忠実でフラットなレスポンスが得られるためクラシックやジャズサウンドに向いています。
●7.5IPS はより大きな周波数シフトでさらに色のついたサウンドを作ることができます。

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内部を開いてさらなるコントロール

第二のコントロールは、リールデッキの後ろに隠れていて Studer のバッジ、またはプラグイン GUI の「Open」ラベルをクリックすることによって現れます。イコライザーコントロールは、アメリカ（NAB）とヨーロッパ（CCIR）スタンダードを選択でき、7.5 と 15IPSのプリエンファシス/デエンファシスフィルターを適用します。さらに音のクオリティにより IPS30 において AESEQ を適用可能です。
HFバイアスキャリブレーションパラメーターは、磁気レコーディングヘッドにHFオシレーションボルテージのフィードを合わせ、レコーディングの感度とディストーションのバランスを調節します。この効果が暖かみを加えたり、オーバーバイアスサウンド等のエフェクトとしてクリエイティブに使用することも可能です。HF レコードは、理想的なバイアスが高周波数不足になった場合に HF メイクアップをさせるキャリブレーションフィルターです。HF バイアスと HF レコーディングの両方はテープにノンリニアでフィードします。シンクとリプロ HF、LF キャリブレーション EQ は、フラットプレーバックレスポンスを調整することに加え、クリエイティブに使用することもできます

内部のパラメーター解説

EQUALISER

イコライザーボタンは、アクティブエンファシスEQ値と、ハムノイズの周波数を設定します。2 つの異なるタイプを切り替えるためには、イコライザーボタンをクリックして下さい。
テープスピードが 7.5 または 15IPS の場合、NAB または CCIR カーブを選択することができます。

値が NAB に設定されている場合はハムノイズの周波数は 60Hz（米国標準）です。CCIR に設定される場合、ハムノイズ周波数は 50Hz（ヨーロッパと他の地方の標準）です。

NOISE

ノイズボタンは A800 の個々のハムやヒス成分のコントロールを有効/無効を決定するグローバルコントロールです。ハムとヒスノイズの量は絶え間なく変化し、ハムノイズとヒスノイズコントロールで設定可能です。
オン/オフを切り替えるにはノイズボタンをクリックして下さい。ノイズはいまだテープとテープマシンを使用するサウンドに存在する成分で、テープシュミレーションに必要不可欠なサウンドです

サウンド比較

Modo Drum ドライ