その他便利な新機能
●MixConsole での操作を履歴管理
今までアンドゥ(ctr+z)が使えなかった機能がミックスウインドウのフェーダーの動きです。
個人的に何度も「やっちゃたー」という記憶があります。
今回のバージョンアップで、ミックスウインドウでの操作が記録され過去にさかのぼれる機能が付きました。
これはミックスウインドウ上だけでの機能でエディットウインドウと切り離されてます。
●Wavelab並のMS処理ができるEQ Frequency 8バンド EQ
MSマスタリングに特化したWavelab並のMS処理ができるEQが搭載されました。
サイドを1500hz3dbアップ、ミッドを1000hz 2dbアップするという細かい処理ができるようになりました。
●マルチマーカートラック
作曲やアレンジ、ミックスしていく上で欠かせないマーカートラックですが、作業内容によってマーカーの位置を変えていましたが、作曲用、アレンジ用、ミックス用と複数のマーカートラックを作ることができるようになりました。
例えばBメロアレンジの時は1小節前にマーカーを打ちますが、ミックス時はBメロ頭から良いという場面で切り替えて作業できるようになります。
●刷新されたプラグイン「マキシマイザー」
ダイナミクス系のプラグインのGUIが新しくなり制作のモチベーションが上がった方も多いと思いますが、「マキシマイザー」がアルゴリズムから全面的に刷新されました。
ヨーロッパの今風のダンスミュージックのクリエイターに多くのユーザーがいるCubaseですが、今風の音圧アゲアゲのサウンドにも対応してきました。
●新機能「Audio-Ins」
新しい Audio-Ins オプションを使えば、オーディオシグナルを、サイドチェイン対応の VST 3 インストゥルメントプラグインに送ることができます。
例えば「Retrologue」のフィルターだけ使いたいという場合プラグインとしてそのフィルターを使うことができます。個性的なシンセが増えてきているので、そのエフェクトをプラグインとして使えると制作の幅が広がりますね。
Cubaseのメジャーアップデートにしてはサプライズな機能は無いですが、安定性、使いやすさを重視した良いアップデートだという印象を受けました。個人的にはいつもサプライズ的な機能は安定性に欠けるので0.2くらいアップデートするまで様子をみるのですが、今回はすぐにアップデートしても問題なく使えています。